
永い言い訳
まだ残暑は続きそうですが、一時の熱波はおさまり、涼しくなった夜の時間。子を寝かしつけていると虫の音がよく聞こえ、ようやく長い夏が終わるのだなと秋を感じるこの頃です。ということで、セットの中身の言い訳(?)を含め、夏の振り返り。
夏のおとずれはとうもろこしから。とうもろこしは霜に当たって植えたばかりの苗がだめになったり、終盤は増えていく虫(アワノメイガ)にやられて上下が切り落とされたりしましたが、ほぼ例年通りの収穫高。欲しい方には追加で入れることもできました。
きゅうりは夏じゅう切らさずセットに入れられるよう、5、6回種をまき、順次定植、支柱を立てて育ていますが、今年は暑すぎ&雨がもらえずへばってしまい、途中で収量が落ちたり、空洞果ができた時期も。
なすは前の通信に書いた通り、植えてすぐアブラムシにたかられ、序盤は全然とれませんでした。が、中盤から盛り返し、8月に雨が多かったこともあって今はツヤツヤの実をたくさんならせています。
同じように当初アブラムシにたかられてそのまま枯れ果ててしまうのではと心配していたスイカ。生育は大幅に遅れましたが、8月中旬から大盛り上がり。昨年以上にとれ、途中から毎週のようにセットに入れました。おかずにはなりませんが、暑い夏に涼がとれるということで楽しんでもらえていたら幸いです。
そして毎年手を焼いているトマト。今年も虫(カメムシとタバコガ)にやられるは雨で実がはじけてしまうはで思うように収穫できませんでした。こまめに手を入れられなかったこともありますが、虫と雨はどうにもならず、露地栽培の限界なのでしょうか…。来年は品種や栽培自体を含め再考しなければと思います。
これだけ暑くて虫も多くてどうなることやらと思った夏でしたが、多品目だからかこっちがだめでもこっちはどうにかなった、最初はだめでも持ちこたえてくれた、など、野菜の底力に支えられ、そして皆さんがセットを買い支えてくれたことで、なんとか秋にたどり着きそうです(秋は秋で端境期になるので、しばらくセット組みに悩まされますが)。 (照手)
暴風雨と虫
8月下旬は台風の影響もあり、激しい雨が降る日が再々ありました。みどりのの畑では9月下旬~10月上旬どりのキャベツ、カリフラワーが全滅したほか、大雨で土が流され、畑のところどころがえぐれる被害が。麦わらや稲わらなどの有機物をせっせと敷き詰め、ひと夏かけて微生物たちが分解し、ようやっとできてきた土が、たった数時間で流されてしまう。自然とは何とも残酷で、人間の無力さを感じます。
いっぽうでこうした雨は、有機農家にとって厄介な害虫を勢いよく洗い流してくれるというありがたい面もあります。この時期は、ハスモンヨトウやシロイチモンジヨトウという、一つの卵(卵塊)から数百匹の幼虫が産まれ、キャベツ、白菜、ブロッコリー、里芋、大豆など、手当たり次第に葉っぱを食い荒らす、一年で一番厄介な害虫が現れます(※)。そしてなぜか、防虫ネットで密閉しているのに、そのその隙間から入ってきて食い荒らす。対策は、見つけ次第葉っぱをとったり手で潰すのみ。そんなとき、強い風と横殴りの雨が打ち付ければ、防除効果は大です。じっさい、去年はこうした台風などが秋に来なかったためか、この時期虫が大発生していました。
一つ間違えば大きな被害が出る暴風雨ですが、虫を減らす天恵にもなるわけで、その加減はこちらではどうすることもできない、神のみぞ知るところ。私たちはただ祈るしかできません。(友亮)
*…慣行栽培ではこの時期、有効成分を葉や根から吸収し、野菜の体液を農薬成分にする「浸透移行性」の農薬が使われます。野菜を食べた虫が駆除できるということで、慣行農家はさほど手を焼かないようです。